2013年10月1日

東京で(五五)

思うにサラリーマンの世界で肩叩きなるモノがこの何十年か前からあるけど、
こういう事なのかネー!
で、まあチェンジして、ドコドコ処理していったネ。
社長の顔を盗み見したら、俺を見てニャッとしてくれてる。
本当嬉しかったネ。
そして元旦だけ閉店して、2日から通常通り営業。
だいたい朝4時過ぎに入店して深夜1時迄。途中1時間の食事休憩。
まあだいたい朝7時位から1時間、替るがわる休憩する訳だ。

「二十四の瞳 松江の父でございます〜」


で、色々あっちこっちの店に行くのだが、最終的に焼魚を喰わせる店があって、
結局そのきよしと云う店に落ち着いて、長い間通うことになる。
このきよしには名物婆サンがいて、朝7時から夜8時、
途中1時から5時迄休憩をはさんで日曜以外ずっと営業していて、
店で働いてる人は、婆様の亡くなった倅の嫁様と親戚の娘の三人。
とにかくコノお婆チャン、江戸ッ子で、その立ち居振る舞い半端じゃない。
酔っ払いが嫌いなモンだから、一寸でもクダをまこうものなら、
「ダメだよ、そんなに酔っちゃって、だらしないネー、ハイもう止めな、お勘定だよ」
「あんた達、ダラダラ喋ってないで、次のお客サンいるんだ、早く帰んな!」
何ンとも凄い。何か大阪とは違うんだなあ。
俺なんかもメシ喰ってて、客が入ってくると婆チャン、「ほら、サブチャン、後一口だ、ハイお勘定は...」
逃げるように店を出たもんですよ。それでも休みのたびにこのきよし
メシ喰いに行ったり飲みに行ったりして、ここの嫁サン(オバサンと呼んでたけど)が
いい人で、いつも婆様のフォローをして大変だったネー。

石倉三郎