2012年2月1日

大阪時代(三五)

会社勤めだとこうはいかない。しかもクラブは一流だから客筋がいい。たまにチップが入る。
この頃、一番貯金なるモノをしましたネ。チーフも働いてるし、万事教わって。
さすがに夜の世界はキッチリ大人の世界。何故だが嬉しくて、嬉々として働きましたな。
昼のチーフも夜ではペーペー。このチーフも夢があり、将来は居酒屋をやりたい由。
イヤー良く働いていましたネ。知り合ってみると、本当にいい人間なのに、何んであんなに突っ張って
たんだろうかなあ。そんな疑問もガキの分際では恥ずかしくて聞けないし、ま、いいか!

「二十四の瞳映画村で教師になる」


何だかんだで一年程働いて、次の仕事に移る事になる。
今思い返して見ると、やはり昼夜というのが少し、しんどかったのかなあ?好きな映画を観ていても、
すぐに寝てるし、本なんかもそうで、まるで堪性がない。職場では博打に誘われどうしても断る事が
出来ない。負けりゃ辛いし、勝っても途中で止められないし、勝ち逃げはアカンでぇ!てなコトで
何ンにも面白くない。ヤッパリ昼間のチャンとした会社に行きたい・・・と。
昼間のつまり、朝8時5時の会社がチャンとしてるかどうかは知りませんが、この頃は私も、何ったって
ホトホトガキでしたなあ。

石倉三郎