2014年7月1日

東京で(六四)

それこそ昨晩《二〇一四年五月一日》我女房の店で小松さんと一献呑ってまして、昔話に盛り上がり鯨飲しましたな。
只今、宿酔中でありまして、いや〜シンドイですな。
小松さんと植木師の関係程、素的で感動する話もなく、何度聞いても泣かされる。
植木師の小松さんに対する愛情。
小松さんが師に対しての誠実さ忠実さ。
こんな師弟関係は、まず見聞きした事がない。
今年から喜劇人協会で小松政夫座長の元、協会員一同の役者達で公演を始めて、一日だけ協会とは別に小松さんと私の二人でコントを演ったんですが、コント三本と最後に二人で、芸能界に入った頃の話で盛り上がり、前回で書いたような事を話してる間に、植木等師の大きさ、弟子小松さんに向ける情の深さに、又又小正、涙ぐんでしまい、ごまかすのに一苦労。

「うどん好きの高松の銀行マン」


現在こんなふうに小松政夫兄と仕事が一緒出来るのも、不思議と云えば不思議な事で↓。
つまり己を返り見てですな。俺みたいな平凡を極めた俗物が、よくも何ンとかここ迄来れたモンだと。
心密かに思う次第なんですよ。決して自慢じゃありません!
小松の親分程生まれ落ちてのコメディアンはいませんな、どう突っ込んでも、私が無茶振りをしても返してくる。
何ントカ返してくる。面白い全く面白い、こんな面白い人を世界の人はもっと知るべきだと思うのですがネー。

石倉三郎