2016年5月1日

ちょっと一服(八六)

 実はであります。実は只今、ワタクシめの主演映画、宣伝文句に“芸歴五〇年!映画初主演の石倉三郎が、紙漉き一筋の職人役で新境地を見せる。”“ヒロイン役は、「息もできない」で世界的な脚光を浴びたキム・コッピ。”実にドーモ、面映ゆい文句で、気恥ずかしい限りでありますが、只今この原稿を書いてる時点でつまり二〇一六年三月二十日、本日 昨日に続いて東京有楽町スバル座で二日目の舞台挨拶を終えて、帰宅したところです。正にコノ小豆島映画村のブログを立ち上げた頃、第一回からつらつら偉そうにワタクシ人の履歴を晒して参りましたが、まさかの出来事であります。本当にお蔭様で昨日の初日、立ち見席が出まして、涙しております。「人が最期まで自分らしく生きることとは・・・・・・」と云う重いテーマではありますが、何ンとか頑張れたかな、と、監督と二人祝杯を上げました。御来場戴きましたお客様!本当に有難く深謝致します。

気が付けば、右も左も解らない常識も知らず、無中で生きて参りました。そんなツマラン奴でもただ只必死に役者の世界にしがみついて来たお陰でこんな場面に出っくわそうとはです。 イヤー世の中捨てたモンじゃありませんですな、生意気を承知で云わせて頂ければ、高倉健サン、三木のり平親父、坂本九サン、私の両親、見て戴きたかったですよ。まあ世の中 間に合わないコトばかりですが。 てな訳でありまして、閉話休題!

吉岡理穂、最高だろ!

石倉三郎